PARABELL LIFE

描いた「理想の暮らし」は、自分の力で組み立てる ―― そんなフリーランス・ライフ・ログ。

夏暑く冬寒い、そんな風呂を快適に!どこにでもある設備で入浴環境を改善する方法

暑さと寒さが風呂の敵

突然だが、あなたは風呂に入る人だろうか?

いや、待った。「当たり前だ」と、あなたはそう言いたいはずだ。

そのとおり、頻度はともかくとして、一般的にまったく入浴しない人はほとんどいない(たまにいるから困る)。

入浴は重要だ。汗をかきにくい冬場に1日入らない程度ならともかく、何日も入らないとなればかなりの不快感に加えて、臭いも伴う。

不快感だけなら自分が我慢すれば済むとして、臭いのはよくない。

ほとんどの人に嫌な顔をされるだろうし、勤め人なら上司の注意や叱責は免れない。言うまでもなく確実に異性にモテないし、家庭崩壊も招きかねない。当然の帰結だろう。

誰とも会わない隔絶された生活でもしているならともかく、誰かしらと関わる社会生活を営んでいるなら、入浴は最低限の必須項目だ。

パラベル

そういえば俺、それなりに隔絶された生活してるな。

前置きが長くなってしまったが、そんな必須項目の入浴が億劫になる季節がある。

夏、そして冬だ。年の半分近い。

夏場のうだるような暑さと冬場の殺意さえ垣間見える寒さは、浴室をある種の罰ゲーム会場に変えてしまう。

季節によって正反対の難点を持ち合わせる入浴。それを今ある設備だけで少しでも緩和できないか、というのがこの記事の趣旨だ。ぜひお付き合い願いたい。

最高で最低の入浴から、最低を取り除こう

入浴が悩ましいのは、入浴中は最高に近いのに、その前後は一転して最低に近くなってしまうところだ。

入ってしまえば汚れも臭いも洗い落とせる上に、

  • 夏場は汗でベタつく体がサッパリして気持ちいい
  • 冬場は冷えてしまった体が芯まで温まって気持ちいい

と最高なものでありながら、

  • 夏場は上がると同時に汗だくになってしまう
  • 冬場は浴室が寒すぎて入るのがつらい、たまに死ぬ

同時にこんな矛盾する問題も抱えた扱いにくいやつ、それが入浴だ。

特に冬場はヒートショックによって死者も出るくらいだから、甘く見てはいけない。油断しようものなら、深刻な事態を引き起こすだろう。

入らなければと思っていても、暑さと寒さの難から入るのが億劫になってしまったり、我慢して入る苦痛に悩まされている人は少なくないはずだ。何を隠そう、俺がそうだった。

さて、ここであなたに問いたい。

設備がないことを理由に、何の工夫もせずにただ我慢してはいないだろうか?

もしそうだとしたら、あなたはラッキーだ。特に設備投資をする必要もなく、入浴生活を今までよりも格段に快適にできる。

換気扇やシャワーなどのごく一般的に備え付けられている設備だけでも、多少の工夫をすれば暑さや寒さを緩和してくれるからだ。何でも使いようだ。

地域や季節によっては、暑さにしろ寒さにしろ相当なものだ。効果はてきめんだろう。

夏場は換気扇とシャワーでそこそこ涼しくなる

夏場の入浴は不快感を一掃できる、最高に気持ちいい一手だと思う。

ただし、

  • 入浴中は暑すぎる
  • 上がると汗だくになる

このあたりが問題だ。致命的かつ矛盾する。

せっかく入浴したのに即汗だくになった自分を俯瞰して、「あれ、何のために入ったんだっけ?」と考えてしまい、とりあえずもう一度シャワーを浴びた経験はないだろうか?

パラベル

あるよね? 正直に言えばいいよ。

真夏は夜でも30度を超える日が頻繁にある日本では、入浴後はすぐにエアコンのかかった部屋に駆け込まないと、汗だくは必至だ。これはもはや、宿命的だ。

ちなみに、山奥の古民家にエアコンはない。

特にドライヤーをかけるとなれば、脱衣所はもうサウナ同然になってしまう。どこにも逃げ場はない。エアコンをかけながらドライヤーをかけたときのエネルギーの無駄遣い感ときたら、名状しがたい。

もう一度繰り返すと、山奥の古民家にエアコンはない。

そんな無意味に過酷な夏場の入浴環境を少しでもマシにしたいなら、換気扇とシャワーを活用するといい。単純な話ながら、きっとあなたの入浴体験に革命をもたらしてくれる。

入浴中に換気扇を回すと快適に近づく

換気扇というのは、説明するまでもなく換気をするために回すもの。

この換気扇、なぜか「入浴後に回すもの」だと思い込んでいる人がそれなりにいる。別にそんな決まりはないのだから、入浴中だろうとガンガン回して換気すればいい。

入浴中に換気扇を回せば、次のような効果が得られる。

  • 通気が生まれ、ささやかでも風が通る
  • 浴室外の空気を取り込み、室温・湿度が下がる

これが意外と馬鹿にできない。

ただでさえ暑い夏の浴室で何の対策もしなければ、お湯が発する熱と水蒸気は浴室内の高温多湿に拍車をかけ、脱水症状を引き起こしてもおかしくない。

大げさに感じるかもしれないが、実際に浴室で熱中症に陥る例はままある。もし入浴中に開けても問題ない窓があるなら、もちろん窓も開けておいたほうが効果が高い。

入浴中に換気扇を回しておくだけで、今までよりも快適な入浴時間を過ごせるはずだ。

最後に体を冷やせばしばらくは涼しい

入浴の目的の一つには、体を温めるというものがある。

その効能は理解できるとしても、ただでさえクソ暑い夏場となると、入浴で体を温めたいとはまったく思えない。

それよりも、入浴後に大量の汗をかく事態を防ぎたい。

この解決策はごく単純で、浴室を出る前に体をある程度まで冷ましておけばいい。

  1. 入浴の〆としてシャワーを浴びる
  2. 浴びながら徐々にお湯の温度を下げていく
  3. 温かくも冷たくもない水温で数分間浴びたら終わる

これだけで、入浴後の発汗をかなり抑えられる。ベタつく不快感も少なくできるし、何より束の間とはいえ涼しく過ごせて快適だ。

ただし、冷ましすぎには注意が必要だ。芯まで冷えるのはよくない。

浴びている間に寒いと感じるなら、それは水温が低すぎるか、浴びる時間が長すぎる。風邪をひかないように、ほどほどにしておいたほうがいい。

冬場はシャワーで浴室内を暖めると効果抜群

冬場の入浴は、冷えた体を温めてくれる。芯まで温まると最高に気持ちいい。

ただし、夏場とは正反対の問題を伴う。そう、寒さだ。強烈に寒い。

冬場の浴室は、とにかく寒くてたまらない。それこそ(ヒートショックで)死ぬほど寒いわけだから、対策はしておくべきだろう。

寒さが問題なら、やるべきことはもう決まっている。単純に室温を上げてやればいい。

その方法も単純明快だ。ほとんどの浴室にあって室温を上げられる設備といえば、もちろんシャワーだ。これを使わない手はない。

  1. 服は着たままで
  2. シャワーからお湯を出して
  3. 床から壁まで、満遍なくお湯をかける

これは本当に効果てきめんだから、絶対にやるべきだ。

浴室の床や壁は、地域と季節によっては0度前後、またはそれ以下まで冷え込む。冷蔵庫同然だ。そのまま入浴すれば、冷えた床や壁が容赦なく冷気を流し込んでくる。

それなら事前に床や壁をシャワーで温めて、冷気の元を絶ってしまえばいい。入浴中はシャワーや湯船のお湯からの熱により、ある程度は室温が保てるわけだ。

ちなみに、単にシャワーを出しっぱなしにしたり、湯船にお湯を張るだけでも室温は上がるには上がる。ただし効率は最悪に近く、再び冷えるまでの猶予時間もかなり短くなる。

注意事項

ガラスは急激な温度変化で割れる恐れがあるので、お湯をかけないようにする。ガラス以外にかけるお湯も43度程度にしておき、過度な高温は避けておくのが無難だ。

厳しい暑さと寒さを抑えて、快適な入浴生活を!

ほとんどの人が毎日入浴するわけだから、暑さや寒さを抑えられるなら、もちろんそうしたほうがいい。

せっかく入ったのに即汗だくになるのはもとより、熱中症やヒートショックで死ぬリスクもできるだけ下げておくべきだ。

この記事で説明したように、大多数の浴室に設備されている換気扇とシャワーを使うだけでも、夏場と冬場の入浴問題はかなり緩和できる。

少なくとも、何もしないでただ我慢するよりも遥かに快適になるのは間違いない。ぜひ一度は試してみてほしい。

そして願わくば、風呂に入らずに出歩く人が一人でも減ってほしい。

以下、完全に蛇足として……。

会社員時代の部下に、滅多に風呂に入らない年上の男がいた。特に夏場になると強烈な臭いを放ち、我慢するのも注意するのも苦痛だった。

彼が言うには、「風呂に入ってもどうせすぐに汗だくになるから意味がない」だそうで、それが事実にしろ方便にしろ、俺がこの記事を書く動機の一つになったのは間違いない。